子どものころのトラウマが、危険な「過剰適応」の大人を作る
〜周りに合わせすぎて心が壊れてしまう理由〜
40代、俺は過剰適応の人間だったと断言できる。
職場で、「いつもニコニコしていて、頼まれた仕事を絶対に断らない人」だった。
周りの人からは「都合のいい人」だった。裏では心が悲鳴をあげていた。
自分の気持ちをガマンして、
まわりの期待に合わせすぎてしまう状態
のことを「過剰適応(かじょうてきおう)」と言う。
なぜ、大人になってからこの過剰適応に苦しんでしまうのか。
その原因は、子どものころの家庭環境やトラウマに隠されていると俺流に分析している。
1. 過剰適応の果てにあるのは自滅
適応とは「まわりの環境になじむこと」だよな。職場で良い友人を作ったり、ルールを守ったりするのは良い適応の例だ。
しかし、「過剰」適応はレベルが違う。
自分がものすごく傷ついているのに、笑顔を作る
体がボロボロなのに、「大丈夫です!」と仕事をあきらめない
相手に嫌われるのが怖くて、自分の意見を何ひとつ言えない
自分の心と体をすり減らしてまで、100%まわりに合わせる」のが過剰適応だ。
まわりからは「頼もしい奴」「優秀なヤツ」に見えるため、限界がくるまで誰も気づくことはない。ある日突然、心がボッキリと折れて、仕事に行けなくなったり、うつ病などの心の病気になってしまったりする危険性がある。
2. 原因は子どものころの「生き残り作戦」
大人になって過剰適応になる人の多い、冒頭にも言った通り俺もそうだった。
なぜなるのか? 子どものころの家庭環境にトラウマを持っている。
毒親のもとで育つと
テストでいい点を取ったときだけ褒める親(条件付きの愛)
自分の気分で突然キレる、ヒステリックな親(感情の爆発)
「お前はダメなやつだ」と否定ばかりする親(言葉の暴力)
いつも悩み事を子どもに相談して頼ってくる親(親子の逆転)
このような家庭にいる子どもは、毎日が「ピンチの連続」だ。 子どもは1人では生きていけない。親に見捨てられたら終わりだ。だから子どもは生き延びるために生存戦略を身につけようとする。
「親の顔色を完ぺきに察知して、怒らせないようにする」
「自分の言いたいことは全部ガマンして、親の理想の『いい子』を演じようとする」
この生存戦略で、子どものころは何とか生き延びることができた。 しかし、大人になっても脳はその戦略を深く記憶している。社会に出ても、友達や上司を「あのころの怖い親」と同じように感じてしまうようだ、
自動的に「言いなりのいい子」を演じようとする。
これが過剰適応の正体なんだ。
3. 【セルフチェック】過剰適応レベル
過剰適応の傾向にあるかどうか、あてはまるものを数えてみてほしい。
チェック項目
□ 人から頼まれたこと(宿題、手伝い、仕事など)を断るのがすごく怖い
□ 自分が我慢すれば、その場が丸く収まるならそれでいいと思う
□ 友達や先生、親の「不機嫌」を見ると、「自分のせいかも」と不安になる
□ 自分の本当の気持ち(イライラ、悲しみ、やりたくない等)がよく分からない
□ 周りの人から「いつも元気で悩み事がなさそうだね」と言われる
□ 誰かに甘えたり、弱音を吐いたり、助けを求めたりするのが苦手
□ 常に100点満点を取らないと、自分には価値がない気がする
【結果の目安】
4個以上あてはまる場合、過剰適応のサインが出ているぞ。少しがんばりすぎているんじゃないか?
4. 過剰適応だと気づいた人が、今すぐやるべき「ひとつのこと」
もしチェックが多くて「自分は過剰適応かもしれない」と気づいたら、まずはこう考えるんだ。
「今まで自分を守るために、よくがんばって生き延びた!」
過剰適応は、お前のの心が弱いからなったのではない。厳しい環境を生き抜くために、身につける「優秀な防御スキル」だ。
その上で、これからあなたがやるべき「ひとつのこと」はこれです。
🌟「自分が『今、何を感じているか』に注目して、心の中で実況中継=脳をコントロールする」
過剰適応の人は、ずっと「他人の気持ち」ばかりを優先してきたため、自分の心のセンサーが麻痺しているはずだ。まずは自分のセンサーを修理することから始めるんだ。
誰かに何かを頼まれたとき、学校で何かあったとき、心の中でこうつぶやくんだ。
「あ、今、本当は断りたくてモヤモヤしたな」
「今、あの上司(友達)の言い方に、ちょっとイラッとしたな」
「本当は、すごく疲れていて休みたいんだな」
行動をすぐに変えなくても大丈夫だ。
「私は今、こう思っているんだ」と、自分だけは自分の味方になって気づいてあげるんだ。
これだけで、脳の興奮が少しずつ収まり、他人の人生ではなく「自分の人生」を取り戻す一歩を踏み出すことができると感じている
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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