考察 ライオンvsシカ 50歳からの人生はどっちが理想?
~50歳からに人生2周目を楽しむ心構え~
「肉食系」「草食系」って、誰が言い出した?
あなたはどっち? 私は間違いなく肉食系です。 やさしい肉食系です。
20代は がっつり肉食系
30代は さらに増して肉食系
40代は 疲れても肉食系
50代は 人生2周目の肉食系
と、お肉大好きの人生を歩んできた。どちらかと言うとアクティブで楽しい人生だ。
50代から見ると、あの文化はかなり“イカれている”
2000年代後半、日本は急に動物園になった。
恋愛に積極的なら肉食系。 空気を読むと草食系。
気づけば人類は、ライオンかシカかで分類されるようになっていた。
しかも恐ろしいことに、そこには“優劣”までついていた。
肉食系=強い
草食系=弱い
いや待て。 それ、誰が決めたんだ?
「草食系男子」という言葉が生まれたのは2006年
実は「草食系男子」という言葉を最初に使ったのは、コラムニストの 深澤真紀氏 だと言われている。2006年、当時の「日経ビジネスオンライン」の連載で登場した。
その後、2007年の著書『平成男子図鑑』で一気に広まり、2008〜2009年には雑誌やテレビが大騒ぎ。
ついには2009年、「草食男子」は流行語大賞トップ10入り。
当時の日本は本気で、
「最近の若者はガツガツしていない!」
と議論していた。
今振り返ると、平和すぎるくらい平和だ。
でも、なぜ日本は急に「肉食」を求め始めたのか?
これ、背景を見るとかなり面白い。
2000年代の日本は、
・就職氷河期
・終身雇用の崩壊
・収入不安
・結婚率低下
・少子化
とにかく社会全体が不安定になっていた。
すると社会は急に言い始める。
「もっと積極的になれ!」
「恋愛しろ!」
「結婚しろ!」
「コミュ力を上げろ!」
つまり、
“生き残れるオス”が求められ始めた。完全にサバンナである。
でも実際は、「草食化」というより“疲弊”だった。
当時、「若者の恋愛離れ」が盛んに言われた。
実際、国立社会保障・人口問題研究所の調査では、
18〜34歳の未婚男性の約7割、女性の約6割に交際相手がいなかった。
これだけ見ると、
「ほら! 草食化だ!」
と言いたくなる。
50代になってそこを振り返ってみて分かった。
あれ、単純な“草食化”じゃなく、単に「余裕がなかった」のだ。
恋愛には、エネルギーが必要だ
自分の若いとき 恋愛って、かなり高コストだったが、それが楽しかった。
時間、金、精神力、自己肯定感、断られる勇気
全部必要で重要なファクター
恋愛は、メンタル版・総合格闘技だった。
ところが氷河期以降の日本は、「生きるだけで疲れる人」が激増した。
だから草食系男子の一部は、
“優しい”というより、“もうHPが残っていなかった”。
ここ、かなり重要です。
草食系=弱い、ではなかった
実際、「草食系男子」の定義を作った 深澤真紀氏 自身は、
「恋愛に消極的というより、肉欲に淡々としている男性」
と説明していた。
つまり本来は、「競争を好まない人」くらいの意味だった。
ところが世間は勝手に変換した。草食系=弱者に。雑すぎる。
人類を“焼肉のメニュー”くらいの精度で分類した感じに思える。
逆に、肉食系は本当に強かったのか?
これも50代になると見え方が変わった。
確かに肉食系は行動力がある。断られても行く。空気を破る。欲しいものを取りに行く。
これは才能だ!
あえて言えば燃費が悪い。だが、それも楽しい。
20代は無双する。でも40代から急にガス欠する人が出てくる。
冒頭で話した私自身だ。
なぜか。人生は短距離走じゃないからだ。
50代になると、「安心感」の価値が急上昇する
若い頃は刺激が人気だった。だが年齢を重ねると、人は変わる。
最終的に人が求めるのは、
・一緒にいて疲れない
・感情が安定している
・ちゃんと話を聞く
・無駄にマウントしない
こういう人。
つまり若い頃に“地味”扱いされていた人が、人生後半で急に有益な強者になる。
人生、株価みたいなものである。
そもそも人間は、そんな単純じゃない
会社では草食系。趣味になると肉食系。
恋愛では慎重。でも家族を守る時は超戦闘モード。
SNSでは静か。でも推しの話になると急に火力が高い。
人間って、本来こんなもんだ。
なのに昔は、 「お前どっち?」 みたいに分類していた。
いや、知らんがな。 ほっといて!
草食系は「結婚したくない人」ではない
これも誤解されやすい。
国立社会保障・人口問題研究所の調査を見ると、今でも「いずれ結婚したい」と考える未婚者は多い。
つまり問題は、恋愛意欲の消滅ではなく、結婚や恋愛の“難易度上昇”。
さらに近年の研究や議論では、
経済不安や雇用不安が恋愛・結婚行動に大きく影響していると指摘されている。
つまり、
「最近の若者は草食化した」
というより、
「人生ハードモード化した」
の方が近い。
50代から見る、肉食草食は焦りの象徴
今振り返ると、あの頃の日本には常に焦燥感があった。
止まるな。出遅れるな。結婚しろ。勝て。
だから肉食系が“正義っぽく”見えた。
でも今は違う。
SNS時代になって、静かな人にも発信力が持てるようになった。
昔なら埋もれていた人が、文章で誰かを救える時代になった。
逆転が生まれ始めた。
結局、「肉食系」「草食系」は時代のラベルだった
たぶん人間は昔から複雑だった。
そして、わかりやすいラベルを貼るのが大好きだ。
ぱっと見分かりやすく、その方が安心するからだ。
だけど50代になると気づく。
最後に強いのは、肉食系でも、草食系でもない。
「自分の性質を理解してる人」
だ。
ライオンを演じ続けて疲れる人もいる。
シカのふりをして本音を殺す人もいる。
でも人生後半で本当に強いのは、
“自分の温度”で生きている人。
私が思う50代は、
牙の鋭さを磨くよりも、安心して隣にいられる人になることが
倒的に価値が高くなる。
みんなが好きなラベルを貼るなら「静かな肉食系」が50代の立ち位置だ。
参考にした研究・統計・資料
記事内では、これらの統計・解説をベースに、50代視点の社会観察とコミカル表現を混ぜて再構成しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。







